間取りで後悔しないためにやっておいた方がいいこと

  • 作ってもらった間取りがしっくりこない
  • 建ててみて「こんなはずじゃなかった」と思いたくない
  • 提案されてる間取りも悪くないけど、もっと上を目指せる気がする

今、こういった思いを持ってるのではないでしょうか?

実際、ほとんどの人が注文住宅で後悔しています。

SUVACO株式会社が行ったアンケートによれば、注文住宅を建てた人の中で満足度100%の人はわずか5.1%しかいません。

つまり、94.9%の人は大なり小なり建てた家に不満があるというわけです。

初めて家を建てる以上、小さな後悔を完全になくすのは難しいでしょう。ある程度は仕方ないことです。

しかし、もしあなたが大きな後悔を避けたいと考えているのなら、間取りだけは全力で考えましょう。

間取りは後悔しやすい上に修正が効きにくいからです。

日当たり一つとっても、間取り作りの段階ならいくらでも日当たりをよくする方法があります。でも、建ててしまったあとではできることが本当に限られてきます。

「こんな家のためにあと数十年も頑張ってローンを返していかないといけないのか」

と、家に帰るたびに肩を落とす日々は全力で避けたいですよね。

そうならないためにやって欲しいことがあります。

それは、複数の業者に間取りを提案してもらい、比較することです。

これをやっておかないと後悔する確率が上がってしまいます。その理由を説明しましょう。

複数の間取りを比較しないと後悔する確率がグンと上がる理由

比較しないと間取りの質の低さに気づけない

後悔のない家を作るにはまず質の低い間取りを見抜く必要があります。

質の低い間取りをどれだけ改善したとしても、満足いく家には届きませんから。

「相手はプロなんだし、そこまで変な間取りは出てこないんじゃないの」

と思うかもしれません。

残念なことに、任せておけば大丈夫と言えないのが住宅業界の怖いところです。

あまり知られていないのですが、営業マンが間取りを書いているケースは結構あります。

客の要望を聞いて営業マンが間取りを書き、建築士が法と工事の都合に合わせて微修正する。そういうスタイルでやれば効率的にさばけるというわけです。

当然ですが、いいものはほぼできません。設計のプロではない営業マンが他の業務の片手間にやっているのですから。

たとえ建築士が間取りを作ったとしても油断は禁物です。建築士にも当たりはずれがあります。

絶対的な基準を持っていない素人が、一つの間取りだけ見て質の低さを見抜くのは困難です。複数の間取りを見比べるのはほぼ必須だと思ってください。

メリットデメリットが見えてこない

完璧な間取りなんてありません。

理想のライフスタイルを実現するための間取りには色々なアプローチがあるし、それぞれにメリットデメリットがあります。

例えば東京から福岡に行く場合だって色々な交通手段がありますよね。

飛行機は早いけど高い。夜行バスは安いけど時間がかかるし疲れが残る。など、目指す場所は同じでも、それぞれにメリットデメリットがあります。

明確な正解なんてありません。複数の交通手段を比較して、自分の状況や考え方に合わせ選択する必要があります。

しかし、もしも選択肢を一つしか知らなければ、それぞれのメリットデメリットなんて見えてこないし、適切な選択なんてできないでしょう。

到着したらすぐハードな仕事に向かわなければならないのに、疲れが残る夜行バスに乗る。そんな不適切な選択をしてしまうかもしれません。

メリットを重視するのか、それとも受け入れられるデメリットで選ぶのか。選び方は様々ですが、まずは複数の選択肢を知るのが第一です。

間取りが一つだけだと客観的になるのが難しい

これは家づくりあるあるなんですが、時間をかければかけるほど施主も設計担当者も間取りを客観的に見れなくなってきます。

「時間をかけたのだからいい間取りのはず」という思い込んでしまうわけです。そして、細かいミスを見逃したまま家を建て後悔するというのもあるあるです。

これは人間の習性なので、完全に防ぐの難しい。

でも、家づくりは一生の問題です。客観性を欠いて出来の悪い家を建ててしまうなんてあっていいはずがありませんよね。

複数の間取りを見比べれば、客観性をかなり維持できます。

一番手間なく複数の間取りを提案してもらう方法

「複数の間取りを比べるのが大事なのは分かった。でも、複数の業者とやり取りするのは大変すぎる」

あなたは今、こんなことを思っているかもしれませんね。

確かに複数の業者とやり取りするのは大変です。

一回の打ち合わせに1~2時間、それを複数の業者相手にやるとなると大変な時間と労力が必要ですよね。

同じ話を何度もしなければならないし、何度も会うと断るプレッシャーだって相当なものです。どの担当に何を言ったのかがゴチャゴチャになり、伝達ミスで変な家が建ってしまう可能性だってあります。

なので、複数業者に間取りづくりを依頼する場合は「タウンライフ家づくり」というサービスを使うといいでしょう。

「タウンライフ家づくり」は「間取りプラン」「資金計画書」などの作成を複数の業者に一括依頼できる無料サービスです。

タマホームやセキスイハイムといった大手ハウスメーカーから中小の工務店まで、審査に通った会社が参加しています。

長時間拘束されたりもしません。ネット上でポチポチ入力するだけ。要望が固まっていれば、3分ぐらいで終わります。

なにより、しつこい営業を受けなくてすむというのがいいですね。

私も試してみましたが、補足の電話が3件ほどかかってきたぐらいでした。断り文句を準備していたんですが、拍子抜けでしたね。

(電話されるのすら嫌だというのなら、要望のところに「連絡はメールのみでお願いします」と書いておくといいでしょう)

なんにせよ、一社一社見積もりを依頼して、提案してもらうのはもう時代遅れ。こういった一括見積サービスを使って後悔のない家づくりに役立ててください。

間取り診断を受けるという手もあります。しかし…

間取り診断を受けるというのも有力な選択肢です。

素人が気付きにくい問題点を指摘してもらったり、プロならではの工夫を盛り込んだりすれば、間取りの完成度はさらに上がるでしょう。

ただ、難点もあります。

人気の建築士に見てもらったら10万円ぐらいかかるのも珍しくありません。

10万円あったら色々買えますよね。新居に合わせて家電や家具を新調したりできるでしょう。予測不能な事態で追加費用が発生した時に備えて、お金を残しておくのも大事です。

なので、まずは無料でできる「タウンライフ家づくり」を試してから、必要を感じたら間取り診断を検討するという流れがいいでしょう。

それに間取り診断を受けるなら、間取り比較の後の方がより適切で深いアドバイスを受けられます。

間取り診断はやり取りの回数が決まっていることがほとんどです。限られた回数内でいいアドバイスを引き出そうと思ったら、こちらもあらかじめ考えを深めておく必要があります。

そして、そのためには間取り比較をしておいた方がいいというわけです。

こちらの基準とか好みとか理想のライフスタイルとかが曖昧だと、間取り診断コンサルタントも当たり障りのない答えしか返せないでしょう。

間取りだけは本気で考えましょう

繰り返しになりますが、間取りは後悔しやすく修正が効きにくいので本気で考えるようにしてください。

壁紙やコンセントの位置も後悔しやすいんですが、まだ修正が可能です。しかし、間取りを変えようと思ったら、本当に大掛かりなリフォームになります。場合によっては建て直しが必要になります。

家を建てるにあたって考えなければならないことは多いのですが、その中でも間取りの優先順位はトップクラスと言えるでしょう。

少なくとも一つの間取りしか見ないで決めるのはやめましょうね。後悔しやすいので。